これからの山口県の医療を担う医学生・看護学生・薬学部生が「地域を通じて医療を、また医療を通じて地域を感じる・考えること」を目的としたセミナーです。学生が主に学ぶ場となる大学や大病院では、病気を治すための高度な医療が中心で、実は日常の暮らしを支える医療を知る機会は少ないのが現状です。しかし、地域住民の方々が、住み慣れた地域で安心して暮らし続けるためには、そのどちらも重要です。
本セミナーでは、大学や専門学校の外に飛び出して、山口県内の10市町で、その地域にある医療機関や介護福祉施設、あるいは地域のコミュニティ等で実習を行います。自ら地域に出て、住民の生の声に耳を傾けることで、地域で必要とされる日々の暮らしを支える医療を実感し、また地域そのものの魅力や課題に気付くことができるはずです。
そうした経験を通じて、幅広い視野を持った地域医療マインド(地域に関心を持ち地域に寄り添う医療を届けるという志)あふれる医療人となり、将来の山口県の医療を力強く支えて頂くことを期待しています。
毎年、自治医科大学、山口大学、山口県立大学、山口東京理科大学、周南公立大学、地元の看護学校など約80名近い医学生・看護学生・薬学部生にご参加いただき、地域の現場で実感し「医療人としての未来への種」を確実に育む取り組みを実践しています。